アフガニスタンとパキスタンで35年にわたり、病や戦乱、そして干ばつに
苦しむ
人々に寄り添いながら命を救い、生きる手助けをしてきた医師・中村哲。
NGO平和医療団日本(PMS)
を率いて、医療支援と用水路の建設を行ってきた。
活動において特筆すべきことは、その長さ
だけでなく、支援の姿勢がまったく
ぶ
れることなく、一貫していたことだ。一連の活動は世界
から高く評価され、
中村医師は人々から信頼され、愛されてきた。
今、アフガニスタンに建設した用水路群の水が、かつての干ばつの大地を
恵み豊かな緑野に変え、65万人の命を支えている。
しかし、2019年12月。用水路建設現場へ向かう途中、中村医師は何者かの
凶弾
に倒れた。
その突然の死は多くの人々に深い悲しみをもたらした。
だが、
一方で
私たちに強く問いかけ
もする。
中村医師が命を賭して遺した物は
何なのか、
その
視線の先に目指していたものは
何なのか。
中村哲が遺した文章と1000時間におよぶ記録映像をもとに、
現地活動の
実践と思索をひも解く。
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