関東大震災の中国人虐殺ー謝罪と償いの旅ー

朝鮮人虐殺、亀戸事件、大杉栄殺人事件の他に、あの時７００人を越える中国人が殺された。大部分は、９月３１日江東区大島町に於であった。労働者のために尽くした王希天という青年が９月１２日軍隊の手によって殺された。王は、YMCAの幹事であり、僑日共済会の会長であった。日本政府は、この二つの事件を徹底的に隠ぺいした。

いま、歴史の闇に光があてられる。中国温州の山地に住む９０歳をこえる生存者の証言。出稼ぎに行ったまま帰らなかった人々の遺族の証言。大島町に住む人の証言。１９９３年９月３日、温州華蓋山、かつて日本軍に破壊された王希天と中国人労働者の殉難記念碑が再建され、労働者の遺族の子どもたちのための教育基金会がスタートした。日本人の謝罪と償いの旅は始まったばかりである・・・。