封印された旋律～半世紀待った運命の出会いに～

２０００年 秋、チェコのテレジンというユダヤ人強制収容所跡を訪ねた二村は、２５歳という若さでこの世を去ったユダヤ人音楽家ギデオン・クラインを知った。二村にとって、その後の人生観に影響を与える運命的な出会いとなる。既にデジタルハイビジョン放送された「封印された旋律」から１年。あの出会いの本当の意味を今、あらためて二村自身が語った。テレビで放送されなかったシーンも加えスペシャルエディット版で再登場。(巻末にインタビュー収録)

■二村英仁略歴■

１９７０年東京生まれ。４才よりヴァイオリンを学び、１１才の時に名指揮者、故ユージン・オーマンディーに激賞され将来を嘱望される。東京芸術大学卒業。９５年難関日本国際音楽コンクールでの優勝、９６年出光音楽賞受賞後、海外において演奏活動を開始した。９８年日本人でただ一人「ユネスコ平和芸術家」に任命され、音楽を通じて平和の大切さをアピールすることにも力を入れている。アルバムに「音楽にできること」「時空をこえて」(ソニークラシカル)がある。