文部科学大臣賞 🏆

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最優秀賞(文部科学大臣賞)2023年9月
優秀映像教材選奨 社会教育部門

文部科学省選定 (2023年5月11日)
社会教育(教養)少年・青年・成人向き

収録時間:1時間12分
製作:日本電波ニュース社

【別売】バリアフリー版もあります
(バリアフリー字幕焼き付け、音声ガイドはON・OFF選べます)

【価格】
ライブラリー価格:16500円+送料
(本体15000円+税10%)
定価:4180円+送料
(本体3800円+税10%)
※図書館・学校等教育機関でご購入の際はライブラリー価格でご購入ください。

ナレーター TARAKO

文化庁文化芸術振興費補助金
(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

学習用DVD「中村哲医師からのメッセージ」

 このDVDは、21年にわたり中村哲医師のパキスタン・アフガニスタンでの支援活動を記録した1000時間におよぶ映像をテーマごとにまとめ、5章で構成されています。各章を12分~16分として、授業などでも使いやすいつくりになっています。異文化交流の機会が限られている日本の子どもたちに、映像を通じて国際的な視野を養う、学びの糧となればと願い制作した学習用DVDです。

尾木直樹さん 推薦 (教育評論家・法政大学名誉教授)

大国による侵略や他者への攻撃がまかり通り、「命」が軽んじられる今の世界に、中村哲医師のアクティブな生き方と深い言葉は、強烈に私たちの心に響きます。文化や考えの違う人々と理解しあい、平和な世界を実現し、世界が抱える問題や自分自身の困難をいかに解決していくのか。そして、社会に関わりながらどう生きるのかを、子どもたち自身が考え、行動する際の確かな「道標」となるでしょう。この作品を強くおすすめします。

学習用DVD『中村哲医師からのメッセージ』内容

第1章 異国の人びとと ともに(14:56)
35年間、パキスタンとアフガニスタンで人びとの命を救おうと、活動を続けた中村哲医師。ハンセン病から始まった医療活動は、やがて病院もなく、医師もいない、アフガニスタンの山おくに広がっていきました。中村医師は、なぜ異国の地で人びとに尽くしたのでしょうか。
第2章 本当の平和とは(15:43)
長年、戦乱で苦しんできたアフガニスタンで、医療活動を続けた中村哲医師。2000年、アフガニスタンを大かんばつがおそうと、外国軍による空爆が続く中、農民たちとともに用水路の建設を始めました。人びとが平和に生きるためには、何が必要だと考えていたのでしょうか。
第3章 昔の人の知恵に学ぶ(13:26)
大かんばつによる水不足で、命の危険におちいった人びとを救おうと、1本の用水路を掘る決断をした中村哲医師。十分な材料も電気もない土地で、土木工事の知識もない医師が、どのように難しい工事を成功させたのでしょうか。
第4章 人と自然の関係とは(12:47)
中村哲医師がつくった用水路を100年に1度の大洪水がおそいました。中村医師は用水路は人びとに恵みだけでなく、危険をもたらすことに気づきます。アフガニスタンで中村医師が学んだ大切なこととは、何だったのでしょうか。
第5章 日本の若者たちへ(12:33)
かんばつで乾ききったアフガニスタンの土地を、緑豊かな大地に変えた中村哲医師。現地には、中村医師の活動を支えようと、日本から多くの若者たちが、ボランティアとして参加しました。彼らはアフガニスタンで何を感じたのでしょうか。

【別売 バリアフリー版もあります】

■バリアフリー字幕(焼付け) ■音声ガイドはON・OFF選べます

※バリアフリー版をご希望の場合は、購入フォームの「連絡事項」に「バリアフリー版購入希望」とご記入の上、念のため<希望本数>もお書き添えください

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 尾木直樹さん(教育評論家・法政大学名誉教授)2023年6月2日

「平和」とは、「人と自然」― 日本の若者たちへのメッセージ

 ロシアによるウクライナ侵略戦争の真っ只中。日々、罪のない人の命が奪われてゆき、心が押しつぶされそうになるほど生々しく悲惨な映像やニュースが、遠く日本にいる私たちにも次々と流れてきます。軍事力の拡大は意味をなすのか、核開発の問題、文化や考え方の違う人々どうしは、理解しあい協調していくことは結局不可能なのか―。私たちは平和や命の大切さを子どもに説く一方で、こうした人間の欲にまみれ、命を軽んじる矛盾した現実に直面しているのです。
 このような今の世界で、本作品で、後にアフガニスタンの地で凶弾に倒れることになる中村哲医師が紡ぎ出す言葉は、どんな武力よりも強烈に私たちの心を揺さぶります。
 遠い国パキスタン、アフガニスタンの人々を診察するうちに、現地の人々をより深く理解したいと言語や文化を学び、心を通い合わせ信頼を築いていく中村医師。彼の前に苦難が連続します。裏切られたり、物を盗まれたり、何日もかけてつくった堤防が流されてしまったり・・・。しかし、どんな困難にぶち当たっても、中村医師は決してあきらめません。
 見返りを求めず、ただ遠い国の人々のために病院をつくり、水路を切り拓く熱き情熱は、一体どこから湧き起こってくるのでしょうか。
 一貫しているのは、一方的に施すのではなく、現地の人々が自分で生活していくことができるよう、彼らを理解しようとし、協力しながら進めていく姿勢です。そこには、人間愛とは何か、人が誠実に生きるとはどういうことかについてのヒントがあふれています。さらに、本当の平和とは、突き詰めていけば、人々が助け合って依存しあって生きているということを人間がもう少し自覚して生きること。そして、相手の立場に立って考えることだと中村医師は話します。「本当の平和」「人の命の重さ」を真っ向から問う、中村医師のアクティブな生き方と深い言葉は、子どもたちの胸に、ドシンと重量感を持って響くけれども、確かな希望の光をともしてくれます。世界が抱える問題や自分自身の困難をいかに解決していくのか。そして、社会に関わりながらどう生きるのかを、子どもたち自身が考え、行動する際の確かな「道標」となるでしょう。

 本作品は、学校では、早くは小4くらいから中学3年生に至るまで、総合的学習の時間はもちろん、道徳、社会科、理科、技術家庭、数学などどの教科でも、それぞれの専門性を切り口に、映像を通して、平和や生き方、支援とは何かなどの本質にかかわる探究心を満足させ、人として学びたくましく成長する喜びを体感させてくれるに違いありません。各章が15分くらいにコンパクトにまとめられているのも学校では使い勝手がよいですね。
 各章のテーマを柱に、学年で2時間くらいまとまった時間をとって、「学年の高いモラル形成」の学習として取り組むのも有効でしょう。
 
 家庭でも、親子で映像を見ながら語りあえるといいですね。競争原理や効率主義から一旦距離を置いて、一瞬でも純粋な価値観に、心をリセットできるかもしれません。中村医師のすばらしい生き方をたどりながら、わが子とモラルについて語りあえる絶好のチャンスとなりそうですね。

 この作品を強くおすすめします。

ナレーター TARAKO

文化庁文化芸術振興費補助金
(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会